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埼玉県医師信用組合久喜看護専門学校

医療まめ知識(よくある質問と回答)

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目次


乳がん検診について
乳がんは食生活の欧米化、妊娠出産の高齢化などにより増加しています。乳がんの予防には、がんにならないようにする一次予防と、がんになっても早期に発見する二次予防があります。一時予防は高脂肪食を控える、生活スタイルの改善などが該当します。二次予防には検診が該当します。
乳がんになる年齢はどれくらいですか?
20歳代から乳がんになる可能性がありますが、50歳前後が最も多く、検診は35歳から行っています。
検診はどれくらいの頻度で受ければよいですか?
35歳から65歳位の方は、乳がん検診は1年に1度受けることをお勧めします。
検診はいつ受ければよいですか(月経との関係)?
生理の前は女性ホルモンの影響により乳房が張っているため、触診で判りづらい場合がありマンモグラフィー撮影時に痛みを伴う場合もあるので、生理が終わってから1週間前後の受診がよいでしょう。閉経後の方はいつでもよいでしょう。
検診の検査方法は?
乳がん検診は、目で見て乳房のくぼみやひきつれがないかを診る視診と、手で触り、しこりや腫れがないか診る触診により行います。南埼玉郡市医師会検診ではさらにマンモグラフィー(乳房撮影)を行います。これらの検査で異常の認められた方は、医療機関で精密検査を行います。
乳頭から分泌物があればがんでしょうか?
乳頭からの血液の混じった分泌物、または黄色の分泌物がきっかけとなり、乳がんが発見されることがあります。澄明ないし乳汁様のときはあまり心配要りませんが、いつもと違う症状のときはできるだけ早く、専門の医療機関を受診してください。
マンモグラフィー(乳房撮影法)で何がわかるのですか?
触ってもわからないような小さながんや、しこりになる前のごく早期のがんが、石灰化という白い砂粒のようなものとして映し出せることがあります。
マンモグラフィー(レントゲン)による被爆はないのですか?
1回のマンモグラフィーによる被爆量は、毎年一回放射線を浴び続ける場合でも体の大部分における安全域の100分の1以下の量なのでほとんど危険性はないといえます。
マンモグラフィーとエコー(超音波検査)は両方受けたほうがよいですか?
マンモグラフィーは先述したとおり非常に有用ですが、万能ではありません。両方の検査にそれぞれ長所、短所があり、得意な病変と不得意な病変がありますので、両方の検査でお互いの短所を補えるのでよいと思います。
細胞診とは何ですか?
マンモグラフィーやエコーは画像診断ですが、さらに診断を確かなものにするために、病変の細胞を取って調べる検査です。採血で用いられる程度の針を病変に刺し、細胞を吸引して病理検査(顕微鏡による検査)に提出して調べます。
精密検査が必要と言われたのですが、心配はありませんか?
乳がん検診で異常が見つかり、精密検査が必要となる人は約5%といわれています。さらに精密検査を受けた方の約2%が乳がんと診断されますが残りは乳がんではありません。  つまり、検診受診者1000人に対してがんが発見されるのは1人程度です。乳がん検診で異常が見つかってもその大多数の方は乳がんではありませんのであまり心配しないでください。乳がんは早期にみつかれば乳房を全部取る必要がない可能性が高く、再発の可能性も少なくなります。早期発見のためにも安心して検査を受けていただければと思います。